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時代は百合!BLにない新しい温もり感じてみませんか?
ようこそお越し下さいました

- このブログは「百合」という、いわゆる女性同士の恋愛という形で、友情や関係性を描く作品 の紹介を目的としております。
- しかし、ジャンルを超えて好きな作品を応援したいという想いから、他のジャンルの作品もかなり紹介しております。
- カテゴリや自己紹介を見て頂いてもわかるように、色々なジャンルが好き です

- 女性同士の恋愛を描けばどんな作品も百合です。しかし、私は個人的に自分の好きな百合の理想像を持っています。
- 百合の形は多種多様で、定型はありません。友情に近い百合が好きです。
私自身は、異性愛者の女性であり、レズビアンではありません
ですので正直恋愛部分や性的描写は苦手な部分があるのは否めません
百合といわれる作品には、感動的な友情・人間愛を描いた作品が非常に多いのです。恋愛という形で少女や女性同士の・深い友情や、普遍的な人間愛・時には姉妹愛を描いた「百合」を好きです
それでは、ごゆっくりご覧下さいませ。どなたでも歓迎いたします。
このような拙いブログですが、良い作品と出会うきっかけになれば光栄です。 そして日常の喧騒を忘れ、癒しの時間をお過ごし頂きたいです。 それでは、ごゆっくりとご覧下さいませ
私にとっての、百合の様々な魅力とは。
百合をご存知でしょうか? 百合の魅力を僭越ながら私なりに紹介させて頂きます。
「百合」というジャンルは一体何なのでしょうか?
単純に考えれば、
男女 :異性愛⇔ 百合:同性愛
BL: 男性同性愛⇔百合:女性同性愛
恋愛 ≠友情
異性装・異性へ変身=百合と関係なし
普通に考えれば、こうなるはずであり、こうでなければならない気もします。
しかし、百合 と呼ばれる作品の中には、ひとくくりに「女性同性愛」とは限らないものがかなり多く含まれているのが現状です。
どのようなジャンルでもそうですが、一言では説明しきれません。
私は友情の延長線上にあるような百合と、少女漫画系の友情ものが好きです。
テーマ:リアリティの描出により、共感
女性作家が女性心理と、女性同士の関係性を描いた場合、最もリアリティと、想い入れが感じられる、と私は思います。 恋愛経験の数は人によって大きく異なりますが、女子同士の関係性はどの作家さんでも等しく経験してきたはずなのですから。男女もの・BLと比較して良い点は、女性、人としてのコンプレックスの葛藤、女子関係の難しさなど、鋭さも描いたものが多いのです。 百合では、主人公が女性なので、女性作家により、女性の心情が描かれます。そして恋愛だけがメインで描かれるわけでないので、女性、人としての心情や考え方が描かれることも多いです。時に社会的役割(ジェンダー)、性的役割、人生の価値としての葛藤も描かれます。
恋愛という枠に縛られない色々な愛情表現の形
を見れる、それが百合の醍醐味。関係性だけでなく、女キャラそのものの心理描写に関しては百合が一番です。
恋愛感情そのものというより、間接的に友情を描いているのも多いです。「恋愛」では重すぎて「友情」では足りない、そんな言葉に当てはめられない微妙な距離感のことを「百合」だとおもいます。
乙女たちのそういった感情に肉体関係は生まれません。
そして新しい!!これ大事です。発展途上で、最先端・急成長のジャンル!今が旬の注目株。まさに今が買い時です。歴史があるとも言いますが、BLはもうアナログ、前世紀のジャンルです。すでに市民権を得て、発展しきってこれ以上の市場の拡大は無理でしょう。時代は百合!新世紀のジャンルです。新しく創刊される百合コミック誌、百合レーベル・発展はめざましいです。これ以上に急成長するジャンルは、他にあるでしょうか?
百合漫画はとても少ないです。BLに比べればその市場は1割程度らしいです。百合は目覚めたばかりの初心者の人でもあっという間に攻略可能。BLや男女モノよりずっとジャンルについていきやすいのです。
テーマ2:ファンタジー として
さきほどの意見と相反しますが、ファンタジックなものも百合の魅力です。リアリティがなく、ファンタジーとして客観的に楽しむことが可能です。女性は嫌な部分を見てきているから、女性や百合に夢見れないという意見もあります。しかし、同性愛者でない限り、女性同性愛そのものは、知らないはずです。
登場人物(キャラクター)の性別にこだわらなければ、第三者の視点で 自由に夢見れる世界です。これは女性にとってのBLの魅力とも近しいです。BLの美少年キャラ、その関係性は現実感がないのも、多いですね。それは誰もBLに男性心理や、男性同性愛のリアリティを求めていないからです。
第三の性別、または無性別のキャラクター。遠い星の妖精たちのおとぎ物語。
子供時代に読んだ、メルヘン童話の妖精。
まるで宝塚のように、男女関係が介入しない世界は現実にはありえないので、自由に夢を見れるというわけです。
・・・・・・・・・この見方は、現実に同性愛者が存在するのに、いないものとして無視するのは、幽霊扱いも同然で、人権侵害だという意見もあります。
私は 同性愛者の存在がファンタジーといっているのでなく、自分が当事者でない物語は、すべて、ファンタジーのように別の自分になれる疑似体験ができるような気分になれる ということを言いたいのです。
例えば、遠い外国のお話も 私にとっては ある種の、ファンタジーです。しかしその外国の存在を否定したいわけではありません。
テーマ1:BLに比べての魅力とは
少し前までは私もいわゆるボーイズ・ラブ(略称BL:女性向けに男性同士の恋愛を描いたフィクション)にはまっていました。
しかし、BLは女性作家が男性同士の恋愛を描くのだから、究極のファンタジーで、やはり空想の域から抜けきれないのです。一方百合はBLに比べ女性作家が女キャラを描くのですから、ある程度のリアリティがあり、背景など、共感できるのです。
テーマ1の1:BLより優しい作風のものが多いのも、魅力です。
BLと百合両方を描いている作家さんの作品を読み比べてみると、百合には、作家の想い入れが感じられると思うのです。それは作者自身の想いが反映されるからと私は思います。BLや男女モノの性描写が過激化しているのも原因のひとつかもしれません。
テーマ1の2:百合には、人と人との対等性があると思います。
きわめて純粋なストーリーでも、男女モノ、なぜかBLでも、上下関係のような、攻と受のような関係のものが多いです。
テーマ2:他のジャンルで活躍中の作家の、新たな一面を発見できて新鮮さが味わえる というのも魅力です。
それは、一般的い特殊ジャンルに許された特権です。ちなみにアニメ化されたりするメジャーな有名マンガ家が、作家名(ペンネーム、名義)を変えてBL・百合を描いているのは日常茶飯事です。
百合コミック誌百合姫では、BL作家が大変、多く活躍しています。
以下は百合コミック誌でみかけたBL作家さんの紹介です。BL作家さんは、BLや百合でない一般的なマンガも出版されていることが多いです。
ナイフエッジガール (IDコミックス 百合姫コミックス)
古街キッカさんは人気BL作家です。「さくらにあいたら」というBL漫画は私も好きです。
さくら文通 (IDコミックス 百合姫コミックス)
ヒマワリソウヤさんは日輪早夜という名義でBLも描かれています。
コミックスは未発売ですが、百合専門誌で百合を見かけたBL作家さん(※一般作も描かれますが)を挙げます。
私小説 (Wings comics)
草の冠星の冠 1 (バーズコミックス ルチルコレクション) 
かわいい (バーズコミックス ルチルコレクション)
CHILD EPICUREAN (SANWA COMICS No.) 
田園少年 (Craft comics (016)) 
テレビくんの気持ち (バーズコミックス ルチルコレクション) 
このBLがやばい!というBLガイド本で、一位を獲得した中村明日美子さんも、百合も描いています。
次は少女マンガ家さんです。
少女漫画家の方も百合専門誌で描いています。 以下、コミックスは未発売ですが、百合専門誌で百合を読んだ一般作家さんの一般作をあげます。
ファンタズム (WINGS COMICS) 
GHOST ONLY~幽霊専用レストラン (花とゆめCOMICS) 
この表紙のイラスト担当のタアモさんは、小学館別冊少女コミック人気の少女漫画家です。
「少女のメランコリー」はときに難しい思春期の友情を描いた作品で、お気に入りの作品です。この号ではありませんが、百合姫でも作品を描かれ、とても良かったです。
百合姫Selection Vol.2

一般誌で活躍中の作家さんの、百合がこれからは読めるようになるはずです。
一般誌で活躍されている作家さんが、実はペンネームを変えBL・ティーンズラブも出版しているということは大変多いです。
これからは、もっと色々な作家さんの百合が読めるはずです。
例えば、「さらい屋五葉」「リトランテ・パラディーソ」がアニメ家された、オノナツメ(BL名義:basso)さん。ドラマ化「大奥」のよしながふみさんはBLも数多く出版されています。ドラマ化「マイガール」の佐原ミズさんも以前にBLも出版されています。
他の色々なジャンルでは・・・・・・・
、ティーンズラブ(略称TL:少女向けちょっとHな漫画)、少年漫画・18禁漫画家さんも、百合専門誌で作品を描かれます。男性向けでも、女性向けでもあり、新規参入出版社が多いためか、執筆陣も作風も非常にバラエティ豊かです。
TL漫画では、東雲水生さん、18禁漫画家では小川ひだりさんの百合が好きです。お二人とも女性作家です。
こういったある意味マニアックジャンルの作家さんも多いのは、一般誌で読者を多数持つ有名なマンガ家さんは、そう簡単に百合コミック誌で描いてもらうわけにはならない、大人の事情もあるのかも。
テーマ:友情モノ・人間愛モノを探すきっかけとして活用する。
現在、恋愛系を描く百合はまだまだ少ないのでネタ不足もあり、百合紹介サイトでは、女性の心理や女性同士の関係性について描く作品は、幅広く百合に 含まれる傾向にあります。もちろん、純粋な友情を描いた作品は、百合紹介サイトで頻繁に紹介されています。
以下の映画は、友情・青春モノ映画ですが、百合サイトやガイド本でも紹介されていました。
NANA -ナナ- スタンダード・エディション [DVD] ![NANA -ナナ- スタンダード・エディション [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51SKEPXY7EL.jpg)
下妻物語 スタンダード・エディション [DVD] ![下妻物語 スタンダード・エディション [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Z7M4RQYBL.jpg)
結論・まとめ。
百合には定型がなく、作家にも読者にとっても、定義が曖昧で、様々な百合の形があります。 まさに千差万別、十人十色。
それが百合の魅力の多様性にもつながっているのでしょう。
「百合」という枠の中で、作家が描きたい作品を描く。
私は、「百合」を通じ、「百合」の枠を越えて 色々な作品に出会えることは喜ばしいと思っています。
百合の定義 非同性愛者の立場から描く、女性同士の関係性
人のHPですが・・・ブログじゃないし、リンクして良さそうだと思ったので。
現代百合の基礎知識
http://kaoriha.org/kisotisiki.htm
人のHPですが、百合の定義が良く理解できました。
百合姫で連載されている作品でも、正統派百合の作品ばかりではありません。「百合」と呼ばれている作品の中にも、男性向けと女性向けで、違いを発見できます。
マリア様がみてる ―イン ライブラリー (コバルト文庫)
かつて大ブームになり、小説が30巻余り出版され、男性ファンも多く、今度実写映画化される「マリア様がみてる」。ミッション系お嬢様女子高モノです。賛否両論ありますが、広い意味では”百合”に含まれる事もあります。
ベルサイユのばら 愛蔵版 (第2巻)
ご存知フランス革命を描いたマリー・アントワネット登場の名作「ベルばら」。
男装の麗人オスカル様とロザリーの青春は、賛否両論ありますが、広い意味で「百合」に含まれる事もあります。 
色々な作風の百合があっても、バラエティー豊かでいいんじゃないかなぁとも思います。 もちろん、百合はノンケ女性向けと決められたものではないし、対象読者を限定するものでもありません。性別も性的指向も年齢も限定しません。他のジャンルと同じく、百合にも規格など存在しない のです。
私は私と同じ気持ちで百合を求める人に対してニーズに合った紹介をしていきたいです。友情以上恋愛未満を描く百合が生き残ってほしい、という願いを込めて、百合の定義を主張しています。理由として、友情ものを描く作品が、ジャンルとしてコミック誌で未だに確立していない、という都合もあります。
美少女戦士セーラームーン (6) (講談社コミックスなかよし (772巻))
世界各国にアニメ化された国際的アニメ「セーラームーン」
セーラー戦士同士の熱い絆と友情は、賛否両論ありますが、広い意味では「百合」に入ります。
男装の麗人天王はるかと海王みちるのCPは、広い意味で「百合」に入ります。 
私は、友情を描く物語が好きで、それが百合に含まれることについて賛成も反対もしません。手段として、方法として、存在してもいい、と思います。
男性向けでも、女性向けでも、色んな形の女性同士の恋愛漫画があってもいいと思います。
百合の歴史
百合はBLに劣らず意外と歴史が古いのです。
ここでの百合とは、男性向けとビアン女性向け、文学的で耽美的な小説などは除きます。
あくまで女性向け少女漫画としての、百合の歴史。百合というジャンルが商業誌でどのように発展していったのか、の歴史。
はっきり言って私はコアな百合ファンじゃなく、百合の歴史は全然知りません。初心者の状態です。「百合作品ファイル」で得ただけの百合歴史を紹介します。
※補足 明治・大正時代 少女小説で既に百合は存在していた。吉屋信子 例:花物語 川端康成の小説など。
●1990年代半ば、第一次百合雑誌ブーム●
94年、ムービックより伝説の百合アンソロジー・EGが刊行
95年、女性同士の恋愛に的を絞ったレディコミ美枠(ミスト)刊行
3年に渡って刊行されたが、休刊。2000年代半ばまで不定期刊行を続けたが、売れなかった。
es~エターナル・シスターズ 乙女と乙女の恋するコミックアンソロジー(2) 
百合天国~Girls Heaven Vol.2 (DAITO BOOKS)
百合と現実の女性同士の恋愛はかけ離れているので、当事者の方からはお怒りが来るのは避けられないかもしれません。
しかし、成人向けを多く出していた出版社が出したことを考えれば、なかなかの出来だったと思います。
優しく、思いやりがあり、可愛らしい。思春期の少女の気持ちを様々な形で丁寧に描く。暖かい気持ちになれました。 
百合姉妹 VOL.1 (SUMMER 2003) SUN MAGAZINE MOOK
百合姉妹というタイトルは凄いですが、これは同性+近親相姦という意味ではありません。
大正時代、女学校で姉妹のように親しい先輩後輩を、シスターズ(エス)の関係と呼び合っていた風習があったそうです。
その名残から、姉妹とは、ピュアな意味なのです。 また「マリア様がみてる」という小説内で、親密な先輩後輩同士で姉妹と呼び合っていたことも関係しています。(女子高で実際そういった風習があったらしいです)
表紙は「マリア様がみてる」の作家さん。テクノサマタ、紺野キタ、タカハシマコさん等はBL作家でもあります。 紺野キタさんは、一般作も好きです。素敵なファンタジーや、女子寄宿舎ものも描いています。
イラストではBL作家のみなみ遥さんが担当。(ハード系)BLコミック誌の「マガジン・マガジン」の出版社なのが驚きです。
下妻物語の原作者「獄本野ばら」さんも。 
●そしてついに・・永続的な定期刊行雑誌が創刊●
状況を打開したのは、少女小説「マリア様がみてる」の大ブレイク。
03年、業界初の百合コミック誌「百合姉妹」創刊(表紙はマリみての挿絵作家)
これに便乗して、アンソロジーこぞって発行「es」「百合天国」等。
マニア向けコミック誌でも百合テイストの強い作品が掲載されたり、アニメの世界でも真性面から百合人気を狙った作品が出現する。一種の百合ブーム。
ブームが沈静化。百合姉妹も五号を最後に刊行をストップ。
05年、その魂を受け継ぐかたちで「コミック百合姫」が創刊。
現在は、コミック百合姫S、百合姫Wildloseと共に刊行を続けている。
※追記・補足 現在、コミック百合姫Sは休刊し、コミック百合姫に統合。季刊(3ヶ月に一回発行)が隔月刊化。
他にも 百合少女 など百合専門アンソロジーが続々発行された。「楽園」など百合を一定割合扱う恋愛アンソロジーもある。(異性装アンソロジーに百合要素のある作品も。)現在、「ひらり」「つぼみ」が百合専門誌として発行されている。
【感想】BL同様読み始めるときには抵抗を感じましたが、魅力の多いジャンルかもしれません。
男性も読者層に取り込めるのがBLよりも強み。少女漫画的な作品も読める人限定ですが。
これからも出版不況にも負けずに、頑張ってほしいと思います。誰にでも受け入れられる可能性はないけど、逆に特定読者層には確実に支持を取れますから。
愛と憎しみは表裏一体。乙女はトゲのある薔薇。
(コミックス帯より引用)
この作品のために、私は百合に出会った、運命の作品だと思いました。それ位、この作品は、鋭く、痛く、毒々しい、毒入りケーキのようなのです。表紙の少女は、青白く、生気のない表情をしているし、ケーキの扱いもなんだか変なこと、気づきました?しかし、毒ばかりではありません。苦さがあるからこそ、甘さが引き立つのです。
幼なじみで、どんなに仲良く見えていつも一緒にいても、実は大嫌いかもしれない・・・・。男の前で平気で嘘を突き通せる。
この作品で一番鋭いのは、表面上と、本音の恐ろしい程の違い。少女として誰もが経験した女子同士の出来事や関係・・・・・。
少女同士の関係性、思春期の少女の心理描写に優れています。短編集。衝撃でした。だって、百合って女の子や、その関係を魅力的に描く温かい「ラブストーリーか友情もの」だと疑いもせずページを開いたから。 衝撃の変化球でした。
それに、この作家さんのBL漫画は可愛くて優しかったから、百合はそれが女の子同士になっただけかな、と思ってたからネームがページの倍以上あったそうで、百合に対する熱意を感じます。ただ恋愛が女の子同士になっただけではありません。
作家さんのBL漫画とは正直、リアリティやストーリー、セリフやモノローグ、総合的に見ても、完成度の面では、天と地ほどの差です。BL漫画を悪く言いたくありませんが、百合に比べたら、この作品を読んだ後、BLを読むと、同人誌的な三流少女漫画に見えてしまいました。
思春期の少女を毒たっぷりに、残酷な程ビター・・・に切れ味鋭く捉えています。自分自身と向き合う思春期って感じがします。かつて少女だった人や少女なら、きっと誰でも共感できるはずです。少女の二面性、関係性など。思春期特有の異性に対する複雑な心も描いています。乙女過剰な部分もありますが・・・・・。
●あかいかさ、しろいかさ
男の子のような性格の女の子の少女性。 表面上では見えない内面。
―私・・・世界に女の子は私だけだと思ってた 彼女の目はいつだって彼女自身(女の子)に向いていたのに
●ぬいぐるみのはらわた
男の前で猫をかぶれる女の怖さ。
オレ ぬいぐるみとか好きな女ってダメなんだよなー かわいいかわいいって外側のことばっかで なんにも内側が見えてない感じがするじゃん
●みちくさ
百合好きの女性を皮肉ったようなセリフが痛いです。 本当は気になるのだけど、異性愛の煩わしさから逃避するために、興味のない振りをしている、その方が楽という。
私は女の子を好きなフリをしているだけなんです だって「女の子を好き」って言っている方が楽なんだもん 変にはやされないし 心も騒がない
あたし男の子なんて大キラーイ!男の子って無神経だし 人を傷つけるし いやらしいしっ!!
どうして女の子同士で結婚できないのかしら!(世の中まちがってる)世の中が変わったら あたしたち結婚しようね!
ウェディングドレスは二人で着よーよ
わがままで自分のことしか考えてなくて 小さいころから何にも変わっていない 好きでもないのに好きという無神経さ 好き好きという自分のことが好きなだけのくせに
私が傷つかないとでも思っているのだろうか ●タイガーリリー
老婆二人の回想録のような形を取って、”永遠の少女性”を表現しているようです。昔の想い出を絆とする関係が素敵です。最後ホロッと来ます。忘れないわと誓い、ずっと傍にいてくれたゆりの方が、先にトラさんのことを忘れてしまうのは切ないです。
ずっと見ていましたもの トラさんのこと そしてこれからも 永遠にー!私永遠に忘れないわ あの日のタイガーリリーを
●「ショートカット」・・女の子の友達に、自分の持ち物の真似をされた気持ち。真似する側の気持ち。かって少女だった人なら誰でも共感できると思います。
自己愛の道具にされるなんてごめんだわ
私に私を見せないでよ!!私ー・・・私のことが大キライなんだからー・・・
でもね本当は知っているの どんなにマネしたって私が沢ちゃんになれないこと それと・・・沢ちゃんの心を奪えないってことも
●氷砂糖の欠片・・・母娘が登場します。一見冷たく見える母親の心情。娘とその友達は友情で、母親の回想がエスのような雰囲気を漂わせています。とても美しいです。
冷たいだなんてまるで私みたいねって言ったら
「私は好きよ とてもキレイだと思うわ」
きっともう彼女は忘れていると思うけど 私は一生忘れないわ 〜暗闇に一瞬だけ光がさしたようだったわ ●夏の繭・・・・二次性徴を迎えたばかりの思春期の少女の、身体や心の変化に対する戸惑いや罪悪感。罪悪感や嫌悪感が突然自分自身の身体や心そのものに向かう辛さ。
ごめん・・・・汚れちゃうよね
ごめんね 気持ち悪かったでしょ?
生理じゃないなら部活に来いよ!病気じゃないのにそんな風に扱うのは逆に自分たちに失礼だと思えよ!!ましてや汚い だなんて!!
神谷はきっとなんの気なしに誘ってくれたのに 私ひとりでドキドキしちゃって新しい服買わなきゃーとか
なんかそーゆーこと考えてることがすごく汚いことに思えちゃって・・・
同じ水に入ったらその汚い心が流れ出して汚してしまう気がして怖かった
どうして私が神谷に思いやりを持たなきゃいけないのよ!思いやりって好きな相手に持つものよ!!
●サンダル・・・・好きな相手のために武装しなければならず、それが枷にもなってしまう女性の複雑な気持ちをサンダルと掛け合わせて比喩で表現しています。 女性ならば誰もが共感できるでしょう。
リップつけてまつ毛あげてレースの下着つけて そうやって武装してないと不安なのよ
〜気軽と言う名の武装だ。
どうして私のこと好きになったの?〜やっぱりひとめ見て良いって思ったってゆうかー
彼の言う通りだわ あなたのほうが私の胸より少し大きい・・・・・
感想まとめ
あとがき
ネームだけは描いたページ数の倍以上描いていたのですがー・・・
百合まんがはフダンより更にひどく長時間なやむので 本当に、本当に編集の方と、まわりの人間にご迷惑をおかけしました・・・・。
「この感情は百合だ。」と私の中で思うものを探す旅(脳内)に時間をものすごく使ってしまったのが原因です。
百合漫画に対する作家さんの思い入れの深さが伺えます。
ストーリーの完成度やセリフの感慨深さも、百合に対する情熱から来るのでしょう。
私はこの作家さんの元成年指定の
百合姫コミックスから出ていて、年齢制限がなく(元は男性向けアダルト系コミック誌から18禁ロリとして発行されていたもマンガの復活版です。)、百合専門誌で有名な作家が著者です。この漫画が、「百合」だと誤解されて購入された人には衝撃だったかもしれません。ホームページなどでは注釈で「※内容は百合ではありません」とあります。
私も色々な意味で衝撃でした。性描写は多いですが、ありふれたエロティックな性描写でなく、性犯罪とか(少女をオヤジが拉致監禁、輪姦、性的虐待など)アブノーマルな変態的性行為とか、頻繁に描かれるのです。それだけなら男性向け18禁ロリ漫画(残虐描写あり)でありふれた描写なので気にとめないのです・・・・・・・・。
しかし、女の嫉妬や思春期の心の変化、など醜い部分も含めた心理描写、えぐるような鋭いセリフが、それらを吹き飛ばすくらい素晴らしいのです。
印象的なセリフが沢山あるのですが、ピックアップすると
あたしカワイイって言われるのキライよ。人間扱いされてないもの(カワイイという形容詞は、ペット扱いを意味するのでしょうか。そのせいで性的虐待を正当化されるのでしょうか。)
対象に幻想を投影することは、対象の人格の否定に近しい (勝手な固定観念は、結局自分の都合の良い欲望を満たすためのもの。)
だっていつまでも子供じゃないのに 「子」なんて変だろ (※私も、いい歳の女性に対し女の子、女子と呼ぶ事に疑問を感じていました。)
男性向け(多分)の18禁ロリ漫画でこれらのセリフを見るとは予想外でした。
一般的でないジャンルだからこそ、一般受けしない大胆な表現が可能ならば、18禁やロリも挑戦してみたいです。
しかし氾濫する男性向け18禁ロリ漫画の山から、こういった素晴らしいお宝作品を見つけるのは至難の業のようにも思えます。
新装版 女の子は特別教

ちなみにBLではこういう漫画を描かれています。ショタコン心をくすぐる、幼くてプリチーな子が沢山登場して、キャラの性別は男ということになっていますが、どう見ても女の子(しかも現実感がないほどメルヘンチック。)BLですが、百合な雰囲気です。 こちらは可愛らしいけれど、鋭さはなく、百合とロリの方が私は好みです。

最初はイタイと思うかもしれませんが、ネームに時間をかけただけあり、時間が経つほどに、温かさも理解できる漫画です。愛情が深いからこそ、色々な苦い想いもする。愛情表現の多様性を、汲み取ってください。とても深い愛情物語です。








